【ブライダルの裏側】
- 布美恵 小畑
- 9月15日
- 読了時間: 3分
更新日:9月16日

1週間後に他会場で 挙式を控えた新婦様から メイクのご相談を受けた。
リハーサルメイクで どうしても しっくりこないけど、再リハで なんて説明していいか わからないので、メイクを 私にしてもらって その写真を持って のぞみたいと言われた。
こういうご相談は、よくあるけど、一旦は お断りしている。
当日の新婦様の心境が、晴れるなら やることは、簡単だが、どうしても 比べてしまい、正解を探してしまう。
手技とは、人によって かなり 異なり同じようには いかない。ましてや、写真や指示書などを 持って来られた際、向こうの美容師さんも 必ず困惑する。私からの提案は、実際に当日していただく美容師さんとお互いに 詰めていくのが 1番いいとおすすめした。
だが、半泣き状態の新婦様としては、それは わかった上で、他の人にも メイクしてもらい 判断したいと言われた。では、比べないこと、必ず同じようには ならないこと、ましてや、化粧品でも かなり違いが出ることを説明した上で メイクさせていただいた。
艶を出すためには、こういう下地を使うといいこと、シェーディングやハイライトの種類や位置、シャドウの入れ方や色味のご提案、マスカラの塗り方、ドレスやお顔に合う リップのご提案。これは、すべて 普段のメイクにも繋がること。どうしても 使ってもらいたい物は、持参すること。
仕上がりを鏡で じっくり見て 笑顔が戻った。そして、美容師さんに どういうふうに言うと伝わりやすいかも 説明して 今日メイクしてもらったことは、言わないこと。
納得していただき おすすめしたデパコスを買って帰ると 喜んで帰られた。
結婚が決まり、ホテルだから 結婚式場だから 任せておけば、いいようにしてもらえるだろうと 思っていたと 言われたが その通り、任せておけば、工場と同じで ベルトコンベアに乗せられたように みんな同じように 決められた枠の中で その式場で契約している スタッフが それぞれを担当する。今回の新婦様も よく聞くと リハーサルをしたスタッフと 当日担当するスタッフは、違うと言われたらしい。それは、リハーサルメイクではなく、打ち合わせに過ぎない。
こういう風に、誰が決めたのかわからない条件の中で はみ出すことは、許されない。自由には 出来ないということ。
ここで、KLが発足した理由に 立ち返ると 私達は、クライアントである 式場や付随する企業の中で 仕事をしないといけない。
しかし、私達の実力は、悲しいかな そこでは、存分に発揮することは、難しい。
時間や金額などに 拘束され、持っているものを 使いきれていなかった。
それは、クリエーターとして 不完全燃焼としかいいようがない。
そこで ヘアメイクとフォトグラファーで 拘束されることのない 自分達の持つ実力と知識のすべてを発揮出来るチームを組んだ。
私達のお客様は、クリエーターから 選んで下さった方で どこよりも 最強だと思っている。
これまで培ったものは、技術だけではないということ。
人脈は、すべてのクリエーターのみならず 式場とも繋がりがある。最強の集団が 作れた。
私達が 携わることが出来た お客様には 人生の主役という最高の瞬間を 最高な形で 心に刻んでいただきたい。それが 私達にとっても 最高の瞬間である。
これから 結婚を考えている方に 少しでも伝われば 幸いです。






















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